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京の鴨川には秋草の風が吹いている。すすきの穂がなびき、キンモクセイの香りが漂う。萩は赤に白に、和歌をしたためた短冊に舞う。
夏の風物詩、川床はこの9月で終了する。みそぎ川から涼をとるまでもなく、北山から冷気を帯びた風が通り抜ける。だから、すすきの穂はみな南にしだれている。
うす茶色の穂が夕陽を浴びて艶やかに輝きはじめると、月影がコオロギの鳴き声とともに浮かびあがってくる。
夏の宴をなごり惜しみながら。
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